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<枇杷の木・18年物語>・中篇

<枇杷の木・18年物語>・中篇

屋根を超えたよ
ひなたぼっこ
ここまで来ました


この<枇杷の木>は、元々は古い物置の前にあったの 

阪神淡路大震災の時に古い物置が壊れ、新しく大きな物置を作ることになりました 
そのときどうしても<枇杷の木>を伐らなければならなくなって、その上に新しい物置が建ちました 

それから18年、<枇杷の木>は物置の床下を這いブロック塀との隙間から空を目指して伸び続けました 

昨日、物置を解体した時の写真です 

床下に芽を出していると思ってたけど、実際は基礎のセメントの下でずっとお日様を探し続けてたみたい 

「苦労して、18年もかかってやっとお日様に会えたのに、また伐らなアカンのか・・」 
とオットォはウルウル・・

ヤマザクラ>さんを伐った時と同じように<お神酒>と<>をお供えするそうです

お天気がいいので、陽射しを全身に浴びて、お日様を目いっぱい楽しんでいるようです

続く・・

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