想いつれづれ
想いつれづれ
草庵のこと
社会・生活環境の変化や業界の体質など、和装業界が衰退していくのはあるていど必然かもしれません
しかし永年培われてきた技がこのまま朽ち果てていいのでしょうか
それは着物業界だけではなくすべての産業でも同様だと思います
そんな中、憂いつつもブレることなくポジティブに動かれている方々がまだまだたくさんおられます
そのような方々とジャンルを超えて関わっていきたいと考えています
もちろん、一人でできることはささやかかもしれませんが、小さな渦が集まってキラリと光る波紋をおこせたら楽しいのでは・・
名も無き野の草々が芽吹くように、いろいろな方たちと何かしら集い,何かしら発信していく・・そんな『庵』をイメージして『草庵』と名付けました
伝えていきたいもの
世渡りは下手でも、更に上をめざして頑なまでに追い求める
そんな職人集団から生まれた本物を、本物が解る方にご覧いただきたいのです
創作集団『風音』主宰・角田恵美の感性でプロデュースした着物と帯
一枚の着物に託された想いをほんの少しでも感じていただければ幸いです
風音のこと
愛すべき人、愛すべき技
糸質、染料、工程・・
手抜きをすれば、いくらでもコストを下げることはできます
でも、持てる技を全て出したいのが職人気質
あたかも型を写したかのような細く長く引かれた糸目
化学染料だけでは表現し得ない草木染めの深く、こっくりとした色合い
強すぎず、弱すぎず・・お蚕さんの吐く糸、一本、一本を刺しこんで表現する精緻な刺繍などなど・・
代々伝えていきたい古典柄を基本に、時代、時代の今をまとう
それとともに、一切手抜きはしたくない!との意地と技に裏打ちされた職人たちの想いを安心とともに伝えたいのです