≪フェニックス計画≫その ①
≪フェニックス計画≫その ①
『納戸が片付くまで持って帰ってきたらアカンで!』
キツ~くお達しを受けてたオットォやのに
持って帰ってきてた・・
それも“見つからんように”車のトランクに積んだまま
けど、いつまでも隠し通せないのがオットォの哀しい性(^^;)
3日ほどしたらこっそりて降ろしてきて・・
ンで、何やらゴソゴソ
外側は煤や焦げ付きで真っ黒
中も汚れや錆が付いてるし、腐食した所に窪みができてる(*_*;
便利なこともあるけど
オットォには特別な思い入れがあるんやて
件のお鍋は“吉岡鍋”といって、富山県高岡市の北陸アルミ社の製品
オットォが小っちゃい頃、このお鍋の頒布会があったんやけど
オットォのオカーサンはお金が無うて買われへんかってんて
そしたら、ナント近所の方がお金を出してくれはったんやそう
オカーサンは今でもそのお家に感謝してんのやて
ず~っと後になってその話を聞いたオットォは
心秘かにこのお鍋を大切にしてるねん
ちょっとでもきれいにしようと
田舎に帰ったときにゴシゴシとやってはみてたんやけど
片手間ではとてもとても・・
半世紀以上の汚れや傷
何層にも重なった煤や焦げ付き
正しい手入れをしてないからハンパやないわ
まずは、一番手強そうな外側から
オットォの用意したのは、クレンザーにスチールウールに電動ブラシ・・
おおよそアルミ製品には絶対NGの道具ばかり
けど、もともと被膜コーティングはしてないし肉厚があるので大丈夫かと・・(^^;)
とは言え、ブラシでは傷が付き過ぎるから軸付き砥石に換えてみたり
耐水ヤスリにスポンジヤスリ、“新兵器”の布ヤスリ・・
オットォ、手持ちの知識と道具を総動員(^^;)
二日がかりのゴシゴシ
甲斐あって焦げ付きは随分と取れてきたんやけどまだまだ
けど、新しい傷も無数にできてるし、これ以上は無理なんかなぁ・・
まだ内側と蓋の研磨が控えてるし
どこで妥協するか・・
あとはオットォの“根気次第”やね
オッカァの冷たい視線にもめげず
オットォのミッションは続く・・